冶金用シリコンカーバイド
炭化ケイ素の冶金的応用
冶金業界では、 黒色炭化ケイ素は 鉄鋼の生産に使用されます。溶融金属に添加することで、その特性を高め、最終製品の品質を向上させることができます。
ダイヤモンドに次ぐ硬度のため、耐摩耗性が強く、耐摩耗パイプ、インペラ、ポンプ室、サイクロン、採掘ホッパーライニングに最適な素材です。耐摩耗性は鋳鉄やゴムの5倍以上で、航空飛行滑走路に最適な素材の1つでもあります。
耐火材料としての炭化ケイ素の応用
脱酸合金化
溶鋼を脱酸剤として添加すると、溶鋼の品質が向上します。
炉外精錬用脱酸素剤
製鋼用脱酸剤、鋳鉄組織改良剤として使用できます。
製鋼温度上昇剤
製鋼工程において、炭素温度が調整されていない場合は、SiC を添加することで溶鋼の温度を上げることができます。
非鉄金属製錬
耐高温性、高強度、優れた熱伝導性、耐衝撃性を備えているため、非鉄金属の製錬によく使用されます。
鉄鋼生産
炭化ケイ素は転炉製鋼において、溶融鋼の脱酸に使用するフェロシリコンの一部を置き換えるために使用できます。
加熱材料
耐高温性と優れた熱伝導性を備えているため、熱電対保護管などの高温間接加熱材料として使用できます。